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2024.06.10

【異音が気になる】

いつも御覧頂きありがとうございます。

フロント課 標葉です。

本日は、低速走行時(40km/h)に後方より出る異音が気になるというご相談です。

先ずは、お客様同乗による試運転で異音の確認作業を実施致します。

多種多様で数ある『一般整備』の中でも【音】に関する点検,修理は非常に難しい。

 

【音】は共鳴するので、「鳴っている」所と、「聞こえる」所が違う場合や症状の発生条件が「走っている状態でないと音が聞こえない」,「寒い時や朝一のエンジン始動一発目のみ」等点検時再現が難しいものも有り頭を悩ませます。

症状が出ていない時の点検は尚更です。

お客様が感じている音とこちらが確認した音をリンクさせる為にも、細かいヒアリングや同乗にて共通認識を持つ事が大事になります。

早速試乗をしてみると…

聴き馴染みのある音が…(´―`)




そうスバリストであれば一度は経験するあの音です

 

ハブベアリング異音

 

ハブベアリングとは、ホイールの回転部に取り付けられた軸受けの部品です。

タイヤの回転で発生する摩擦を軽減して、タイヤのスムーズな回転を補助する役目があります。

ハブベアリングはタイヤと共に回転している為、常に負担が掛かります。

特に、過走行(多走行)車や過負荷(過積載)車は摩耗によるクリアランス,雪国など融雪剤を多く撒く地域では錆による腐食や劣化等距離や,年式,使用環境に比例して故障は発生致します。

その他単純に、ハブベアリング内のグリースの劣化やタイヤを縁石等にぶつけたり乗り上げたりの外部衝撃でベアリング内部が損傷しガタつきが起きる場合もあります。

症状が進行した場合、最悪はベアリングが焼き付きタイヤのロックや外れへと繋がる為早急な作業が望ましい。

近年モデルは稀ですが、この車が発売された当時はBPSHGHでよくある一般作業でした。

原因も特定出来たので、作業へと移ります。

今回のお客様は岩手県からお越し頂きました。

雪も多く融雪剤も非常に多い地域という事で、足廻りや下廻りは予想通りの錆具合。

これはベアリングの脱着に難儀しそうです(‘ω’)

あとは、ベアリングと組みついているリヤドライブシャフトが無事である事を祈ります。

先ずはブレーキキャリパーを外します。

そして、ディスクローターを外すと目的のハブベアリングが現れます。




錆の懸念があったので、バックプレートは元々交換予定ではありましたが、案の定ボロボロでした。

パーキングブレーキを外してリヤナックルからバックプレートも外していきます。

最後はリヤドライブシャフトからハブベアリングを抜くだけですが…ここが中々抜けません(´・ω・)

錆の固着恐るべし🐹


錆が目立つ部分(ナックル等)は磨いて防錆塗装処理をサービスさせて頂きました


ハブベアリングとバックプレートの交換で異音も消えて無事作業完了です

音や振動等気になる症状が出る時は、お車がなんらかの不調をきたしている可能性があります。

気づいた時になるべく早く対応する事で防げるものや最小限に留める事が出来る場合がありますのでお気軽にご相談下さい。

人間の健康管理と似てますね。

皆様のご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております🍀✨


東北運輸局指定民間車検工場
【有限会社シネハモータース】
福島県相馬市程田潜石69−1
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